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今週の1冊

 

 

■ 約束


水谷 修(日本評論社)1,512円

 

 

テレビなどで取り上げられた
「夜回り先生」の本です。

夜回り先生が
夜の街で出会った一人の少女。

親との衝突で
夜の街に入り、
ドラッグ、売春へ踏み込んでしまう。

夜回り先生との出会いで
また光のほうへ歩き出す。

しかし
彼女の病気が発症して・・・。

これは
一人の少女が
苦しみながらも生ききった記録です。

人は道を踏み外す。

その人を食い物にする人もいる。

その人を救う人もいる。

それは遠い誰かの話ではなく。

哀しいけれども
希望はそこにある。

誰かを救う希望になった
少女のために
読んでほしい一冊です。

 

 

■ bonとpon ふたりの暮らし


bonpon(主婦の友インフォス)1,296円

 

 

インスタグラムでなんと56万フォロワー。

世界中が憧れた
60代カップルのおしゃれライフ。

おそろいのグレイヘアにリンクコーデ。

赤や青といった原色や、
チェック柄など
年を重ねると手を出しにくくなったり・・・。

しかし
そんなのは思い込み。

年を重ねても
明るい色やかわいいものは
着こなし次第で似合うもの。

髪を染めたり
アンチエイジングに必死になるより、
年齢にあわせた自然体こそ、
その人の個性と魅力を
引き出すのかもしれません。

年を取っても
おしゃれして二人でおでかけ。

憧れます。

 

 

■ 鉱物のお菓子


さとう かよこ(玄光社)1,836円

 

 

こちらの表紙。

美しい鉱石や薬品びんなど、
まるで
魔法使いか錬金術師の工房のようです。

実は。

この写真すべてお菓子です。

きらめく
鉱物の色鮮やかさを、
砂糖やゼリーなどで再現しました。

材料も
家庭で入手できるものばかり。

おうちで作ってみれば
気分は魔法使いです。

お菓子作りはちょっと・・・

そういう方には
鉱物をイメージしたカクテルの作り方が
簡単でおすすめです。


すこし洒落た
クリスマスにいかがでしょう。

 

 

■ ふたご


藤崎 彩織 (文藝春秋) 1,566円

 

 

人気バンド、
SEKAI NO OWARIの
Saoriによる初小説。

孤独な少女と
異彩の少年の青春の日の物語。

人生の大半をいっしょに過ごしてきた。
彼は「ふたご」のようだと言うけれど、
私はそんなふうには思えなかった。


二人の関係や、
バンドの結成に進んでいく姿など、
実話のようでもあります。

小説のジャンルに、
自分自身のことを基本として書く
私小説があります。

この小説もそんなタイプのようです。

自らの経験を
小説という作品の形に昇華する。
そのことによって、
はじめて
気づくこともあるのでしょう。

この後のバンドも、
小説も
どんなものが生み出されるのか。

次が楽しみです。

 

 

■ 世界一美味しい煮卵の作り方


はらぺこグリズリー(光文社)972円

 

 

出版関係者が選ぶ   
料理レシピ本大賞、今年の大賞受賞作。   
   
今夜のおかずに   
世界各国の料理まで。   
   
いまや   
料理のレシピは誰もが気軽に   
知ることができます。   
   
でも。   
おししそうなんだけど、   
材料をそろえて作るのが   
面倒くさい・・・。   
   
料理の本を見ながら   
思ったことがあるのではないでしょうか?   
   
そんな中、   
みんなが辿りついたのは   
   
「適当で楽で安く済んで、   
でも美味しい料理」   
   
スーパーで手に入り、   
材料費は100円以下。   
   
毎日のごはん。   
どうせなら   
美味しいものが食べたい。   
   
ちょっと   
ひと手間加えてみませんか?

 

 

■ 僕はロボットごしの君に恋をする。


山田 悠介(河出書房新社)1,080円

 

 

オリンピックを控えた半世紀後の東京。 
人型ロボットを使った国家プロジェクトが進んでいた。 
プロジェクトメンバーの健は、 
幼なじみで同僚の陽一郎とともに研究にいそしんでいた。 
健はひそかに陽一郎の妹の咲に 
想いを寄せていたのだが・・・。 
 
山田悠介の4年ぶりの新作は 
ロボットとAIをめぐる物語。 
 
 
ロボットの利用はどこまで進むのか? 
 
AIの解答はどこまで人間の心に近づけるのか? 
 
科学者の研究はどこまで許されるのか? 
 
SF小説で 
昔から問われてきた命題です。 
 
恋心と生命倫理。 
ココロのありかを問うラブストーリーです。 
 
少し昔なら 
遠い未来の絵空事と 
小説を楽しめたのですが、 
AIとロボットが急激に発展した昨今。 
 
将来、本当に起こるのでは? 
そう、不安にもなってしまいます。 
 
あなたはどう受け止めますか?

 

 

■ 〆切本2


左右社編集部(左右社)2,484円

 

 

時間は無限なれど 
物事には期日がある。 
 
宿題も 
仕事も 
原稿も。 
 
子どもから大人まで 
逃れられないもの。 
 
それは〆切。 
 
そんな〆切にまつわる話だけを 
まとめた作品集。 
なんと続編が出ました。 
 
今回も繰り広げられる 
言い訳の名作たち。 
 
文豪や大作家も 
〆切に対し 
愚痴る。言い訳する。嘆く。 
 
そんな文章は 
とても人間くさく、 
親近感を覚えます。 
 
ここまで苦しいなら 
書けばいいのに・・・。 
 
それでも 
書けない。書かない。 
そして 
やめられない。 
 
作家の業に迫る一冊。

 

 

■ 京都烏丸御池のお祓い本舗


望月 麻衣(双葉社)640円

 

 

会社をリストラされた朋美は、
レトロなバーで知り合った
イケメン弁護士の事務所にスカウトされる。

しかし、
入ってくる依頼は
猫探しやストーカー退治。

ところが
事務所の本業は
「お祓い」だったのです・・・。

京都の日常を舞台とした新シリーズです。

今回の舞台は
オフィス街の烏丸御池。

路地を入れば
昔ながらの住宅や神社仏閣がある
都市の京都と
観光地の京都が
混在するエリア。

京都の町は
ふしぎな事を包み込んでしまうようです。

路地を曲がれば
本当にそんなことが起こるかも。
そんな気にさせてくれる物語です。

 

 

■ わたしがノーベルしょうをとったわけ


ナカオマサトシ(フレーベル社)1,404円

 

 

ノーベル賞の発表が話題な今日この頃。

こんな絵本はどうでしょう?

女の子が見つけたふしぎなたまご。

なんとびっくり。

中から見たこともないいきものが産まれました。

女の子は
そのいきものの面倒を見ながら
観察日記をつけることにしました。

このいきものはなんだろう?

女の子は毎日観察しました。

パパとママはそんな女の子をほめてくれます。

やがて
女の子は大きくなりましたが、
観察は続けています。

そんな
女の子に1本の電話がかかってきます。

その電話とは・・・?


何かを不思議だと思うこと。

それが何なのか考えること。

子どもの頃
あたりまえだったそんなことが、
未来への可能性だと
なぜ大人は忘れてしまうのでしょうか?

 

 

■ どんな絵本を読んできた?


「この絵本が好き!」編集部 1,296円

 

 

本好きもそうでない人も、
人生で最初に触れた本は
絵本ではないでしょうか?


おうちの人だったり
保育園だったり、
その本をあなたに与えた人の好みで
本との出会いが決まります。

その一冊はきっと
あなたの人生に影響したのでは。

各方面の著名人は
いったいどんな絵本を読んできたのか?

定番の名作から
個性的な絵本まで、
思い出の絵本について語ります。

あなたの
思い出の一冊もあるかもしれません。

読書の秋。
久しぶりに
絵本を開いてみてはいかがでしょう?

 

 

■ いつか別れる。でもそれは今日ではない。


F(KADOKAWA)1,404円

 

 

ツィッターから生まれた大人のためのエッセイ。

どんなに好きなものも、人も
いつか必ず別れてしまう。

だから
そのことを忘れちゃいけない。

男と女。

人間関係。

自分自身。

誰もが悩む事柄を
赤裸々に自論を語ります。

よくある自己啓発本と違うのは、
ポジティブであることをすすめないこと。

ひそかに抱えた本音と建前。

辛らつながらも事実をそのまま言ってくれます。

だからこそ、
言葉が素直に入ってくるのでしょう。

夢や希望が気恥ずかしくなった大人へ。

夜中に一人で読むことをお勧めします。

 

 

■ あずかりやさん


大山 淳子(ポプラ社)670円

 

 

一日百円でどんなものでも預かります。 
 
東京の下町にある商店街で 
営業している「あずかりやさん」。 
 
店を訪れる客は 
さまざまな事情を抱えてやってきます。 
 
物に込められた想いと 
それを 
だまって預かる店主の想い。 
 
そんな想いが 
ある書店の心に響きました。 
 
栃木の「うさぎや」という本屋さん。 
 
この本に惚れ込み、 
オリジナルカバーや 
のれんなどを仕掛け、 
ついに出版社も巻き込んで 
この本を売り続けています。 
 
本屋は人に想いを届けられる。 
 
そんな 
本と人の想いをつないだ 
すてきな小説です。 
 
そして 
オリジナルカバーは全国展開されました。 
ぜひ店頭でご覧下さい。

 

 

■ 365日 名言の旅


WRITES PUBLISHING編(ライツ社)1,512円

 

 

1年365日。

毎日が誰かの誕生日。

あなたの誕生日はいつですか?

たとえば

1月4日なら坂本竜馬
2月24日ならスティーブ・ジョブス。

その日に生まれた
偉人たちからの言葉のプレゼントです。

一日一日、
名言と世界中の素敵な写真が広がります。

自分や家族の誕生日を見たり、
今日の始まりに
占い代わりにページを開いてみたり。


きっと
アナタの心に響く
言葉と出会えます。

 

 

■ いっさいはん


minnchi〈みんち〉 (岩崎書店) 1,296円

 

 

あるあるすぎてニヤけてしまうと評判の
1歳半の子どもの行動の絵本です。

1歳半といえば
自我が芽生え、
すこし反抗しはじめる頃。

そんな
誰もが経験した
情景が
かわいらしい絵本になりました。

おかあさんには
実際は手もかかり、
かわいいなど思う間もないかもしれません。

それでも
子どもが寝た後など
この絵本で
お子さんの
かわいい面を
思い起こしてもらえれば。

がんばっている
おかあさんに
贈りたい一冊です。

 

 

■ 騙し絵の牙


塩田 武士(KADOKAWA)1,728円

 

 

小説とは文字だけの世界。 
 
だからこそ 
小説の映像化は 
賛否両論吹き荒れるわけです・・・。 
 
そんな映像と小説の 
悩ましい関係に踏み込む作品が。 
 
この小説。 
「アテ書き」で書かれています。 
 
映画をご覧になる方は 
ご存知かもしれませんが、 
アテ書きとは 
脚本家もしくは監督が、 
特定の俳優をイメージして脚本を書くことです。 
 
この小説の主人公は 
「大泉 洋」をイメージして書かれています。 
 
さて主人公は 
大手出版社で雑誌編集長の速水。 
誰もが惹かれる魅力的な男だが、 
雑誌の廃刊をめぐり組織に翻弄されていく。 
そして彼の執念が浮かび上がり・・・。 
 
大泉洋そのままのような主人公の 
ユーモアと愛嬌にページは進みます。 
ところが終盤になるにつれ 
主人公は変貌していき・・・。 
 
モデルがあるからこそ 
成り立った小説です。 
 
小説の新たな可能性がここに。

 

 

■ 月の満ち欠け


佐藤 正午(岩波書店)1,728円

 

 

今年の直木賞受賞作。  
  
死んだ恋人のよみがえりを  
信じて待ち続ける男。  
  
何度もよみがえり  
男の元へ帰ってくる女。  
  
よみがえりの記憶を持つ  
少女の言葉に  
翻弄される大人たち。  
  
死別という  
どうしようもない痛みを抱え  
それでも思いあう男女の想いが  
中心なのですが、  
  
同時に  
周囲の人々の  
戸惑いや畏怖なども  
描かれます。  
  
  
私は  
情念の凄みを  
感じてしまったのですが、  
ロマンチックと評する方もあるようです。  
  
タイトルの月の両面性のように  
読む人によって  
感想の分かれる作品です。  
あなたには  
どう感じられるでしょうか。

 

 

■ 十三世紀のハローワーク


グレゴリウス山田(一迅社)2,916円

 

 

現代社会において  
職業というものは  
実に多岐にわたっています。  
  
働かざる者食うべからずという  
言葉もあるように、  
みな、生きていく以上で  
切り離せない職業。  
  
さて昔はどうだったのか?  
  
誰もが農業で自給自足。  
そんなイメージではありませんか?  
  
いえいえ、  
さまざまな職業が生まれるのは  
今も昔も変わりません。  
  
こちらの本では  
中世ヨーロッパを中心に  
100以上の職業を  
ゲームのユニット風に紹介しています。  
  
ファンタジーに登場する職業から  
成り立つのか不思議な職業まで。  
  
読めば  
ちょっとゲームや小説の世界が  
深くまで見えるかも。  
  
しかし、  
人類発祥から続く  
より良い生活を求める  
人間の向上心って  
すごいよね・・・。

 

 

■ さがしています


アーサー・ビナード 作(童心社)1,404円

 

 

8月15日。 
終戦記念日が今年もやってきます。 
 
そこで 
平和についての絵本をご紹介。 
 
表紙には古びた鍵の写真。 
「さがしています」のタイトル。 
 
一見しただけでは 
おしゃれな大人向けの絵本かと 
思われるかもしれません。 
 
この中の写真は 
1945年、8月6日 
広島の原爆投下の際に 
残された遺品の数々です。 
 
お弁当や帽子など 
一瞬にして燃えてしまった 
あたりまえの生活。 
 
なぜこうなってしまったのか? 
どうすればこの悲劇は起こらないのか? 
 
数々の遺品は 
その答えをさがしています。 
 
 
あなたの答えはどうですか? 

 

 

■ ひゃっくん


竹中 マユミ(偕成社)1,296円

 

 

もしもお金にこころがあったら。   
   
そんな発想から生まれた絵本です。   
   
おばあちゃんから   
ゆうたろうへ渡された100円玉。   
   
喜んだゆうたろうは   
「ひゃっくん」と名前をつけて   
いつもいっしょにいたのだけれど・・・。   
   
しかし   
とうとうゆうたろうはひゃっくんを   
使ってしまいます。   
   
ひゃっくんは   
いろんな人のところをめぐります。   
   
おつりになったり   
貯金されたり   
おさい銭になったり   
運賃になったり。   
   
そして   
給料になったときに事件が!   
     
ほんの100円玉。   
だけどそれは人にとって   
とっても大事なお金の一部。   
   
お金の大切さを   
教えてくれる絵本です。 

 

 

■ 標本BOOK


さとう かよこ(日東書院)1,620円

 

 

小学校の理科室に
置かれていた標本箱

自分の気に入ったものを
自分の好みでレイアウト。

定番の昆虫や植物の保存方法はもちろん。

標本箱の作り方から
古くみせるエイジング処理の仕方まで。

あなただけの
夢の標本箱が作れます。


たとえば
夏休みの自由研究も
捕まえた昆虫を標本箱に入れれば
ぐっと本格的になります。

この夏休み、
親子で標本を作ってみるのはいかがでしょう?

 

 

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