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 Leaf 2022年 6・7月号


リーフ・パブリッシング 700円

 

 

さてゴールデンウィークです。

皆さんはお出かけのご予定でしょうか?

そんなお出かけの
心強い味方ことLeaf。

毎年恒例の京都新店特集です。

しかし、今回見逃せないのは

福知山の新店舗の特集コーナーがあるんです!

大河ドラマ「麒麟がくる」以降、
福知山城を訪れる観光客も増えたように、
福知山は関西圏から注目される
激アツスポットなのです!
(雑誌より引用)

そんな福知山で
開業したすてきなお店をご紹介。

今まで知らなかったお店に出会えること間違いなし。

このゴールデンウィークは
街さんぽなんていかがでしょう?

 

(2022.04.25)

 

 

 まって!まって!


近藤 瞳(ポプラ社)1,485円

 

 

子どもから大人になって。

自分の目線が高くなっていることって
不思議に気づきませんよね。

こちらの絵本は
そんな目線のお話。

おしゃれしてお出かけした女の子。
風のいたずらで
ぼうしがフワリフワリ。

必死においかける女の子の前には
カラフルなスカートや
散歩中のねこちゃん。

大人の見えない足元でも
お話は起きているのです。


大人になって見えるようになったもの。
その代わりに、
見えなくなってしまったものもあるのでしょう。

子どもの目線に合わせてみれば、
懐かしい宝物を
思い出すかもしれませんね。

 

(2022.04.18)

 

 

 くまの限界食堂


KUMA(扶桑社)1,485円

 

 

みなさんはYouTubeはよくご覧になりますか?

最近の本屋の傾向として、
料理本は料理研究家より
料理系YouTuberの方たちの
レシピ本が人気です。

素人でも簡単に作れる!
そういうところが人気の理由なのでしょう。

今回はそんなYouTube発のレシピ本です。

くまの限界食堂のチャンネルで
やばい○○などのレシピを
公開している方です。

実際に私も何点か作ったことがあります。
おかずというよりつまみ向きでおいしかったです。

そんな動画のレシピの数々、
よく作るのですが
いつも思うことが一つ。

「見たほど簡単じゃない・・・」
動画みてるとすごく簡単にできそうな気がするんですよ!
なんでみんなあんなに手際いいのやら。

そんな誰でも簡単に作れる(気がする)
おすすめレシピ。
ぜひ作ってみてください。

 

(2022.04.11)

 

 

 平家物語


古川 日出男:訳(河出書房新社)3,850円

 

 

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」や、
京都新聞で
直木賞作家の今村翔吾氏が
連載していた「茜歌」など、
ひそかに波が来ているのでしょうか
平安、鎌倉時代。
平家物語がアニメ化されたのも
ビックリでしたね。

さてそんな平家物語。
琵琶法師によって語り継がれた
平家一門の物語。

多くの書籍が発行されていますが
今回おすすめするのは
小説に手直しされた現代語訳です。

なにかと
傲慢さと愚かさが強調される
希代の悪役平家一門ですが、
大河の主役にもなった
カリスマ清盛や
その最愛の息子で
知勇に優れた知盛など、
平家側にも魅力的な人物がたくさん。

源義経や木曽義仲も
華々しく現れ、やがて散っていきます。

政権を取ったのは源氏でしたが、
後世に語り継がれたのは
源氏ではなく平家物語でした。

悪とされながらも
人々の心に残ったのは
時代の波に敗れた
彼らの生きざまだったのでしょう。

 

(2022.04.4)

 

 

 地球の歩き方 ムー異世界の歩き方


地球の歩き方編集室(地球の歩き方)2,420円

 

 

近頃書店では
「異世界転生」が大ブーム。

アニメにもなってますので、、
耳にしたり目にしたりした方も多いのでは。

そんな異世界は何もフィクションだけではございません。

世界に実在する(かもしれない)
超古代文明やオーパーツを
とことん追い求める
オカルト専門誌「ムー」編集部が、
ガイドブックの超定番の
「地球の歩き方」編集部とタッグを組んで
異世界のガイドブックをつくっちゃいました。

世界の不思議だけを追い求めた
実際に行けるガイドブックです。

吸血鬼伝説やUFO目撃スポットなど
ツアー旅行では味わえないスリリングな旅をお約束します。

いや実に世界は謎と不思議に満ちています。
水晶ドクロや呪いの椅子とかワクワクしますね。

信じる信じないはアナタ次第。
ちょっと怖くてドキドキな未知の旅へご招待します。

 

(2022.03.28)

 

 

 「鎌倉殿」登場!源頼朝と北条義時たち13人


大迫 秀樹(日本能率協会マネジメントセンター)1,650円

 

 

大河ドラマ
「鎌倉殿の13人」
ご覧になっている方も多いのでは。

群像劇に定評のある
三谷幸喜脚本と
個性と実力のある俳優の演技で
毎週楽しませていただいてます。

ただ一つ
難を言えば、
誰が誰だかわからないことでしょうか。

鎌倉時代。
いまいち地味なんですよね・・・。
(個人の感想です)

そんな鎌倉知らずの私たちに
よくわかる解説がこちらの本。
当時の主要人物と
歴史などがわかりやすく説明されています。
当時の人間関係はとくにありがたいですね。

先のネタバレになりますが、
鎌倉殿の13人って〇〇〇のこと。
だから主役が義時なのねと理解できます。

歴史がわかれば
ドラマもさらに面白くなりますね。

 

(2022.03.21)

 

 

 のらりくらりと生きていく


芳野 友美(総合法令出版)1,320円

 

 

「女優」といえば
どんなイメージでしょうか?

ドラマや映画に出演する
華やかな女性たち・・・。

しかし
そんなのはごくごく一握りの第一線。

さて、こちらの女性。
どこかで見たことありませんか?

数々の人気バラエティの
再現ドラマに
300本以上も出演している
再現ドラマの女王の異名を持つ
女優さんです。

10代で芸能界入りするもすぐに引退。
女優をあきらめきれずに再挑戦するも
挫折と後悔の連続。
それでも地道に続けてきたことで、
現在の立ち位置を手に入れました。

描いた未来とは違うけど、
人生なかなか面白い。

現状に不満や不安を抱えた人に
そっと元気をくれるような一冊です。

 

(2022.03.14)

 

 

 目指せW杯!ブルーロック①~


金城 宗幸/原作・ノ村 優介/漫画(講談社)528円

 

 

さてさて、今回はアニメ化の決まったコミックです。


日本でも出場するようになってきた

サッカーワールドカップ。


まだまだ本戦で勝利は難しいのが現状です。

そして昔から言われている日本の問題点。

それは

決定的「ストライカー」の不在。

パス回しに定評はありますが、

こいつだ!という点取り屋が

いないと言われてしまっています。


そんな日本の問題点に

真っ向から挑んだこちらの漫画。


300人の高校生フォワードによる

生き残りサバイバル特訓です。


いや、極端すぎるでしょ。

しかしこれが面白い。


出てくる選手が超エゴイストの

わがまま個性的キャラぞろい。


はたしてこの面子で

サッカーになるのか?

というツッコミもしつつ

最強を目指す新しいサッカー漫画です。


あなたの推し選手はだれですか?

 

(2022.03.09)

 

 

 キテレツ城あるき


長谷川 ヨシテル(柏書房)1,650円

 

 

暦も3月。
だいぶ暖かくなってきました。
そろそろお出かけしたい気分ですね。

そういうことでお城あるきの本をご紹介。

お城好きがおすすめする
個性的な城のアレコレをご紹介。

天守に鉄板を張った城や、
青い石垣の城など
ちょっと変わった城が
日本にはあるのです。

そしてわが地元、
福知山城も取り上げてもらっています。
ご来城ありがとうございます。

そして特に注目なのが
「舞鶴城多すぎ問題」
日本中に「舞鶴」の異名を持つ城が
それはそれはたくさんあるのです。

北近畿の者としては
舞鶴城といえば
田辺城でしょう!
地名も舞鶴ですし。

そんなお城にまつわる
愉快なアレコレ話。
読んでから行くと
ちょっと得意になれますよ。

 

(2022.03.02)

 

 

 ねこいる!


たなかひかる(ポプラ社)1,595円

 

 

2月22日は「猫の日」でした。
今年は2022年ということで、
さらに22(ニャンニャン)な日だったそうで。

そんな猫ブームにあやかって
猫の絵本をご紹介。

インパクトのある表紙のとおり、
猫がいるのか、いないのか。
ただそれだけです。

リコーダーなど思わぬところから
ただ猫が現れる。

それだけのシンプルなくりかえしが
なんともツボにはまる。
子どもも大人も笑っちゃう。
そんな絵本です。

神出鬼没な猫たち、
ぜひ探してみてください。
ラストは結構びっくりしますよ。

 

(2022.02.23)

 

 

 絵本の世界の可愛いクッキー


上岡 麻美(マイナビ出版)1,793円

 

 

絵本とお菓子といえば
「ヘンゼルとグレーテル」のお菓子の家。
子どものころに憧れたのではないでしょうか。

さてそんなお子様が大好きな絵本とお菓子。
どちらも満載のこちらの一冊。

かわいらしいアイシングクッキーで
くりひろげられるお菓子の絵本であり、
絵本にでてくるような
かわいいアイシングクッキーの
レシピ本でもあるのです。

ルーとリーが旅するのは四季の森。
春の花と動物たちや
夏の美しい花火、
ハロウィンのゆかいなおばけたちなど
季節の行事などにあわせた
かわいいクッキーが登場。

とってもカラフルでかわいいので、
これホントに自分で作れる?
まさに驚きのクオリティ。

季節の行事向けのクッキーなので
プレゼントに作ってもらえると最高ですね。

まだ続くおうち時間。
おうちでテンションのあがる手作りスイーツ
作ってみてはいかがでしょう?

 

(2022.02.14)

 

 

 いのちの車窓から


星野 源(KADOKAWA)660円

 

 

星野源が雑誌で連載していたエッセイ
「いのちの車窓から」

2017年に刊行されたものが
ついに文庫化されました。

本の中では
大手術から復帰して、
ドラマでは「逃げ恥」「真田丸」
「恋」の大ヒットに紅白出場と
瞬く間に注目を浴びていく頃なのですね。

語られているのは
何気ない日常のありがたさなのですが
周りの見る目があからさまに変わっていった
大変な時期でもあったのでしょう。

最初に星野源を知ったのは映画でした。
普通の青年なんだけど、
どこか普通でない。
なんだかひっかかる印象でした。

その後、文章を読む機会があり、
かなりのアニメやゲーム好きで
基本は陰キャということを知り、
歌のポップさと文章で語られる自己のギャップに
なんだか不思議な人だと思ったものです。

あんなに明るく世界を称賛する歌を歌うのに、
どこか影を感じてしまう。

歌は知っている多くの皆様、。
ぜひ彼の文章を読んでみてください。
きっと彼の見え方変わりますよ。

 

(2022.02.07)

 

 

 たまごのはなし


しおたに まみこ 1,210円

 

 

ある日たまごは目覚めた。

目覚めたので動いてみた。

ほかのたまごを起こそうとしたら割れてしまった。

なんともシュールなたまごの自分語り。


繊細な鉛筆画で描かれたたまごの表情は、

読み手に心の内を

いろいろと想像させてくれます。

読むほどに印象の変わる

スルメのような絵本です。

 

(2022.01.31)

 

 

 黒牢城


米澤 穂信 1,760円

 

 

本能寺の変より四年前、

織田信長に叛いた荒木村重は

立てこもった有岡城で起きた

事件に悩まされていた。

解決のため幽閉していた織田の軍師、

黒田官兵衛に相談するのだが…。


「もしかしたら○○だったかもしれない」

これこそ歴史ものの醍醐味。

織田信長の下で活躍した

二人の知将による息詰まる心理戦。

互いの矜持(きょうじ)をかけて、

言葉のみで対峙するやりとりに

ハラハラすることまちがいなしです!

 

(2022.01.24)

 

 

 みゃーこ湯のトタンくん


スケラッコ 1,650円

 

 

ネコ×銭湯×小商い。

猫の街の銭湯に迷い込んだハラくん。

見渡す限りネコ・猫・ねこ。


働き者の店主のトタンくんに拾われ、

見習いといて働くことに。

かわいいというより、味のある猫たちは

1匹1匹それぞれ違うという細かさ。

作者のネコ愛を感じます。

そんな猫たちの日常はどこか懐かしくて。

ココロも温めてくれる

銭湯の物語。


ちなみにこの銭湯、

滋賀にある「都湯」がモデル。

実在の姿も気になりますね。

 

(2022.01.17)

 

 

 街どろぼう


junaida(福音館書店)1,650円

 

 

童話といえば子どもへのもの。
そんなイメージがありますが、
元々有名な童話たちも
子どもに向けて書かれたとは限りません。

土地に伝わる話や、
ちょっとした教訓などが
語られ続けたのがいまの童話たち。

今回は
大人にも読んでほしい絵本です。

ある街のそばの山の上に、
ひとりの巨人が住んでいました。
巨人はさびしくて、
街から家族を家ごと連れて行きました。
そして巨人は
どんどんどんどん街を運ぶのですが…?

モノや人がいれば幸せなのかな?
本当に幸せなのはどんなことかな?

そんなことを考えさせてくれます。
読む時々で、受け止め方も変わってきそうです。

人生への贈り物に是非。
内容もですが、装丁も布張りでステキなので
きっと一生モノのめぐりあいです。

 

(2022.01.11)

 

 

 推し、燃ゆ


宇佐見 りん(河出書房新社)1,540円

 

 

今年ももう終わり。
早いものですね。

今年もたくさんの本が出版されました。
そういうことで
今年のベストセラー第1位をご紹介。
(トーハン調べ)

今年の第1位はこちら。

昨年の芥川賞受賞作にして、
今年の本屋大賞ノミネート作です。

昨年の作品ですが
今年じわりじわりと売れ続けました。

内容は
アイドルグループの推し活をする
主人公の「推し」がネットで炎上。
やりきれない思いを抱えて
日常を生きる主人公の葛藤が描かれます。

皆さんも何か「推し」ありますか?
すっかり「推し」や
SNSも定着しましたね。

コロナ禍で動画など、
一人きりで過ごすことが増えたのも
理由かもしれません。

そんな今年らしい作品です。

それでは皆様よいお年を。
来年も良き本との出会いがありますように。

 

(2021.12.27)

 

 

 クリスマス・イブのねがいごと


コレーシー・コーデュロイ(岩崎書店)1,650円

 

 

今週末はいよいよクリスマス。

そういうことで
クリスマスの絵本をご紹介。

ひとりぼっちのネズミくんは
クリスマスツリーのお星さまに願い事をしました。

そのとき、
屋根で物音がするので見に行ってみると
そこには迷子になったサンタさんが。

ネズミくんはサンタさんのお手伝いをすることに。

そしてサンタさんは
ネズミくんにもプレゼントをくれるのです。

さて、ネズミくんの願い事って?


ネズミくんがかわいくて、
雪の表現がキラキラした
すてきな絵本です。

読み終われば
きっと
大切な誰かと過ごしたくなる。
プレゼントにもオススメです。

それでは皆様、
メリークリスマス!

 

(2021.12.20)

 

 

 同志少女よ、敵を撃て


逢坂 冬馬(早川書房)2,090円

 

 

第二次世界大戦を舞台に、
ソ連軍で狙撃兵となった少女の物語。

ドイツ軍に家族を殺され、
女性兵士に救われた少女セラフィマ。
ただ復讐だけを誓って、
訓練学校で狙撃兵を目指す。
そして戦況は悪化していき、
戦場で彼女がたどる運命とは・・・。

戦場という極限状態で
少女が体験する怒りと悲しみ。
そんな中でも生まれる
友情と愛。

戦争の悲惨さと、
そんな中でも生き抜く
女性の強さが描かれています。

戦争といえば男のものとされてきました。
実際はそんなことはありません。

こちらはノンフィクションですが、
事実、ソ連では500人もの従軍女性が
戦場へ送り込まれ、
戦後はそのことを語らなかったそうです。

近年、その事実が語られ始めました。
「戦争は女の顔をしていない」
こちらのドキュメンタリーも
隠された歴史を私たちに伝えてくれます。

 

(2021.12.06)

 

 

 森のイスくん


石井 聖岳(ゴブリン書房)1,540円

 

 

山の頂上や公園なんかに
イスやベンチが置いてあります。

そんなイスの物語。

ふかいふかい森の奥に
イスが一つありました。

いつからここにあるのか
それは誰も知りません。

森の動物たちがたずねても
イスくんは
「くふふ」と笑うだけ。

イスくんは
花の名前や雲の名前を
たくさん知っています。

イスくんがいろんなところを
旅してきたのでしょうか?
それとも
イスくんに座った人が
教えてくれたのでしょうか。

とぼけたイスくんが
なんとも味わい深く、
どこまでも空想が広がっていきます。

イスでほっと一息。
また違った景色が
見えてくるかもしれませんよ。

 

(2021.11.29)

 

 

 行った気になる世界遺産


鈴木 亮平(ワニブックス)1,760円

 

 

世界遺産に詳しいことで知られる
俳優、鈴木亮平氏。

熱い想いをこめた初めての旅行記です。

ただし、
「一度も行ったことはありません!」

行きたいという願望はあれども、
いまだ叶わず。
知識と憧れだけで
かの遺産をめぐる文章を書きあげ、
挿絵と表紙の絵まで描き上げてしまう
熱の入れよう。

好きと妄想が爆発した結果、
行ってないのが信じられないくらい
ハイクオリティな旅行記が完成しました。

なんせ、遺跡だけでなく
道中の飛行機や、泊まる宿の居心地、
食事や現地の人とのふれあいまで
詳細に語っているのです。
行ってないのに。


写真集や紀行文で
行ったことのない場所でも
行った気分になれる。
本で出会った世界に、
本の中ならどこへでも行ける。

そんな本の無限を感じさせてくれる本。
同時に、
テレビなり、雑誌なり、
企画として彼を世界遺産へ連れて行ってあげてください。
そう思わずにいられなくなる本でもあります。

 

(2021.11.22)

 

 

 パンどろぼうとなぞのフランスパン


柴田 ケイコ(KADOKAWA)1,430円

 

 

日本で最もパンの消費量が多いのは
京都府だそうです。

そんなみんな大好きなパンのお話。


パンが大好きなパンどろぼう。

世界中のおいしいパンを探し求めていましたが、
パン屋のおじさんにさとされて、
りっぱなパン職人になりました。

そんなお店になんだか怪しい影が・・・?


かわいいだけでなく、
ちょっとずるくて憎めないキャラと、
愛をこめて描かれた
おいしそうなパンの数々。

絵を見るだけで
パンへの愛が伝わってきます。

ただし、
読めばお腹がすいてくるので、
ぜひお供にパンをご用意くださいませ。

 

(2021.11.15)

 

 

 夜の公園で、猫に人生を相談してみた。


ウルニャンイ(ハーパーコリンズ)1,540円

 

 

皆様はネコ派ですかイヌ派ですか。

世間はいまだネコ人気は衰えず、
今年もカレンダーコーナーには
愛らしいネコの写真がいっぱいです。

さて、そんなネコの魅力は
日本だけではないようで。

韓国で話題のネコが
人生のアレコレの相談に乗ってくれる
イラストエッセイの登場です。

気ままで悠然としたネコの姿は
まるで人生に何の悩みもなさそうです。
そんなところも私たちが惹かれる理由でしょうか。

この本では
そんな達観した9回生きた猫が
恋や仕事がうまくいかないアナタの
モヤモヤにそっとよりそってくれます。

人生へのお小言も
他人に言われるとカチンときたりしますが、
ネコだと素直に受け止められるもの。

ちょっとココロが疲れている。
そんな時はネコと寄り添ってみませんか。
小さな温かさに、癒されると思いますよ。

 

(2021.11.08)

 

 

 メイドイン・京都


藤岡 陽子(朝日新聞出版)1,760円

 

 

今年も発表されました。
「京都本大賞」

ちなみ京都本大賞とは
過去1年間に発刊された
京都を舞台にした小説の中から、
最も地元の人に読んでほしい本を決める賞です。

さて今回の作品は、
婚約したばかりで、彼の実家の京都に移住した
美咲が浴びる京都人のきつい数々の洗礼。

また彼は実家で豹変し、幻滅した美咲は
昔からの趣味のTシャツづくりにのめりこんでいく。

そして美咲は京都で自分の生き方を見つめなおしていくのだが・・・?


なにかと難しい嫁ぎ先での人間関係ですが、
世のイメージの「ザ・京都人」って感じの
おうちが登場です。

実際、京都のおうちはこんななのでしょうか。
物腰や言葉が柔らかい分、
本音が見えにくいというのもあるかもしれませんね。

幸せな結婚を夢見た美咲が
直面する厳しい現実の壁。
結婚にはつきものではありますが。

一人の女性が人生に奮闘し、、
新たな人生の一歩を踏み出す。

鴨川の流れのように清々しい物語です。

 

(2021.11.01)

 

 

 100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集


福井県立図書館(講談社)1,320円

 

 

書店員あるあるですが、
店頭でよくあるのが
タイトルのうろ覚え。

当店でもよくあります。
例えば今年印象に残ったのは

「進撃の刃ありますか?」

・・・・・・。
「進撃の巨人」と「鬼滅の刃」
混ざってるよ!どっちだ?

最終巻が数日前に発売したから
多分「進撃」かな~?

「お客様、最近出た進撃の巨人の最終巻ですか?」
「そうそれ」
「ありがとうございます」

そんなタイトルとの格闘は書店だけではありません。

福井県立図書館の司書さんが
レファレンスの向上に記録していた
覚え違いのタイトルの記録。

サービスを知ってもらうためにWEBに公開したところ
これが面白いと大反響。
そして1冊の本になりました。

いや、あるもんですね。ゆかいなうろ覚え。

とりあげてある
村上春樹の「1Q84」は
うちでも正確なタイトル言える方は少なくて
「村上春樹のアレ」で通じてましたね。

そんなうろ覚えですが、
問い合わせの際に頭を悩ませますが、
わかったときの達成感もひとしお。
わかった自分を心でほめてます。

ですので、
タイトルがはっきりしなくても
気兼ねなく店員までお問い合わせくださいませ。

 

(2021.10.25)

 

 

 純猥談 私もただの女の子なんだ


純猥談編集部(河出書房新社)1,320円

 

 

恋愛小説といえば、
最後はハッピーエンドだったり、
どうしようもなく悲しく切ない話だったり。

でも現実の恋愛は
そんなにキレイにいかないもの。

女の子だって
ちょっとHだったり、
みっともなかったり、
泣くことだってあったり。

誰にも言えない
アレコレの秘密を抱えています。

そんな
女の子たちが
セキララに語る
本音の恋愛話の数々。

切なくて、哀しくて、
不器用で、無様で、
それでもどこまでも愛おしい。

秘密を抱えた
ただの女の子たちへ。
幸せになってね。

 

(2021.10.11)

 

 

 月曜日の抹茶カフェ


青山 美智子(宝島社)1,500円

 

 

川沿いの桜並木のそばの喫茶店。
定休日の月曜日にだけ開く
抹茶カフェ。

ふらりと立ち寄るのは
ついてない携帯ショップの店員や
妻を怒らせてしまった夫。
恋人と別れたシンガー。

一杯の抹茶とともに、
さりげない人との出会いが、
悩み持つ人の心を癒していく。

「人は知らず知らずのうちに、
誰かの背中を押している」

東京と京都を舞台に、
ささやかな出会いが
きっかけとなり縁となり、
新たな一歩を踏み出していく。

そんな心温まるストーリーです。

お出かけが控えられている今、
こういった人との出会いが
恋しいものです。

本の中だけでなく、
リアルでもよき出会いのありますように。

 

(2021.10.04)

 

 

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