
出石は室町時代に山名氏によって開かれ、江戸時代には五万八千石の城下町として栄えた町である。中心街には、当時、辰の刻(午前八時)に太鼓を打ち鳴らして藩士の登城を知らせた櫓台に今、辰鼓楼が立つ。また、家老屋敷、足軽長屋など、城下町の面影を残す史跡が数多く残り「但馬の小京都」の名にふさわしい、風情豊かなたたずまいをみせている。
名物の皿蕎麦は、江戸時代領主の国替えに伴い、信州から伝わったもの。町内には四十数件もの蕎麦屋があり、日本有数の蕎麦どころとして知られている。
出石城跡横の百五十七段の階段を登り、城下町を見渡すと遠く時空を越え、江戸時代に生きている思いがした。
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