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〔2024〕
- 1月 ハピネス「フルーツ最中」
- 2月 フリップフラップ「シナモンロール」
- 3月 ふじ田「海鮮丼とエビチリ定食」
2024.03 ふじ田「海鮮丼とエビチリ定食(日替わり)」
「わたしの城下町」を聴いて「何で亀を伏せるんやろ?」って思わんかった?
魅惑的な雰囲気を醸し出す店。 夜に何度か綾部へ行く用があって府道を車で走っとると、暗がりの中に深紅の格子戸が浮かび上がるやないですか。明らかに周囲の景観とはミスマッチで、実に怪しげな佇まいです。以来、店の前を通る度に気になるから、勇気を振り絞って格子戸をくぐり抜けてみたんが9年程前のことですわ。
1回やってみよ! さまざまなジャンルのメニューが、教室を思わせるような黒板にビッシリ。ホンマに圧巻でっせ。美味しい料理と店主の藤田剛さんの溢れる遊び心で繁盛しとりましたが、コロナ禍で大打撃を受けました。それを打開すべく、店の駐車場での惣菜販売など、アレコレやってみた中から昨年夏に始まったんがランチです。
何が出るかはお楽しみ♪ ランチメニューは定番4種類と日替わり3~4種類。アタシのお気に入りなんが、日替わりの海鮮丼。海鮮好きが海鮮居酒屋に来たら、やっぱ海鮮丼でっしゃろ(知らんけど)。新鮮な旬のネタが毎回5~6種で、この日はマグロ、天然ブリ、シマアジ、活メジロ、ヤリイカ、シラス。しかも、エビチリ(コレも日替わりね)と蕎麦かうどんに小鉢まで付いて1000円ポッキリってどないやねん? そらぁごっつ人気で、今ではほぼほぼ定番化しつつあるのも頷けまっせ。
食材からインスピレーション。毎日のように京都や舞鶴の市場へ足を運び、自ら仕入れをする藤田さん。メニューありきの仕入れではなく、仕入れた食材でメニューを考えるのが信条です。ランチの評判が口コミで徐々に広がり、それをきっかけに夜も安心して(?)来店するお客さんも増えました。予想以上に客層も変わり、そんなお客さんや仕入れ先からもメニューのヒントをもらうこともあるんですって。さて、明日のランチはどんなメニューが登場しまっしゃろか? 乞うご期待!
【店舗情報】
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2024.02 フリップフラップ「シナモンロール」
小林麻美さんはどないしてはるやろ?
看板商品はクロワッサン。無添加、無化調の食材、材料に徹底的にこだわるオーナーパティシエの山口香織さん。フランス粉と北海道キタノカオリをブレンドした生地を長時間熟成させ、国産の発酵バターを織り込み、仕込みから焼き上がりまで3日を要する風味豊かなクロワッサンです。でもね、そのクロワッサンやなくて、アタシが推すんはシナモンロールなんです!
食べた人からハマっていく。「なんや、シナモンロールかいな」って、そう思いませんでしたか? いや、エエんでっせ。アタシかて正直なところ、初めはそない期待しとらへんかったんやから。だって、どっちかいうたら地味なパンですやん。
圧巻のボリューム。2022年7月のオープンからしばらく、「あそこのシナモンロールはヤバい」という声がチラホラ聞こえてきました。ほな、いっぺん試してみたろかと上から目線で頂いてみたら…ハマりましたがな。まずは手に取ったらズッシリ重いんです。一口頬張ると、コーヒーが飲みたくなる味わい。コーヒーが1杯では足りひんのは、食べても食べてもなかなか減らへんから。シナモンロール1個でもう満腹ですわ。
たかがシナモンロール、されどシナモンロール。クロワッサンと同じ生地にシナモンパウダーとブラウンシュガーを混ぜ込み、時間をかけてシッカリ発酵させてから焼き上げます。外はカリっと、中はフワッとして、しかもギッシリ目が詰まっとります。シナモンの風味がガッツリ強く、コクのある甘味が特徴で、表面の白いシロップのアイシングが美味しさを倍増してくれます。シナモンが苦手な人や子どもも大喜びしはるんは、アタシも一発でハマったさかいようわかりまっせ。
店名は雨音を表すフランス語。雨音のパン屋。パン=食パン=ショパン=「雨音はショパンの調べ」=小林麻美のヒット曲と連想してしまうんはアタシだけでっしゃろか? 今回はしょうもない話で締めくくらせてもらいました(汗)。
【店舗情報】
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2024.01 ハピネス「フルーツ最中(いちご)」
金魚すくいに最中のポイ※ があったんを知っとるか?
※金魚をすくうアレ
「お母さん、いらっしゃいますか?」オーナーの片山彩実さんとの初対面で、思わずそういいそうになりましたがな。年齢よりはるかに若々しく、娘さんが店番をしてはるんかと思ったもんですから。
体に優しいスイーツ。小ぢんまりした店内には、米粉を使ったロールケーキやシフォンケーキ、焼き菓子などが並びます。片山さんの父上が作る米による米粉100%の菓子で、タルトの生地にまで使われとります。小麦粉を使わずに、米粉で美味しさを表現したい―これが片山さんの意気込みです。
ラインナップは和洋折衷。米粉で作られとるのは、ジャンルでいえば洋菓子。他にも、父上の作るもち米による大福やおはぎなどの和菓子も。それらの中で一際目を引くのがフルーツ最中でんがな(「さいちゅう」と読まんといてくださいね)。
ハイブリッドな和菓子。最中の中には求肥(薄い餅)の上に粒餡とこし餡が2層に重ねられ、スライスしたイチゴが鎮座。大きく口を開けてパリッと頬張ると、北海道産小豆の粒餡の甘さと、フレッシュな風味が口いっぱいに広がります。ただのこし餡やと思っていたら、なんと白餡に610ベースさんで栽培されたイチゴで作ったジャムが練り込んであるんですって。こりゃ完全に一本を取られましたわ。
最中=餡子というイメージを壊したい。近隣にはフルーツ最中を扱う店はあらへんそうやから、ここでしか味わわれへんというても過言やありません。秋には福知山産のカボチャや栗を使ったモンブラン等、季節に応じた果実等を使います。そやから、1年中食べ続けてもらわんと、フルーツ最中のホンマの良さはわからへんと片山さん。和菓子が低迷しとる昨今、小さな彼女が大きな革命を起こしてくれそうですやん。
【店舗情報】
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